クロミッドってどんな薬?

こんばんは。日曜薬剤師のキコです。

今日は薬剤についてまとめてみました。みんなが知っているおなじみクロミッドです。

クロミッドについて徹底解説


クロミッドは一般名はクロミフェンクエン酸塩でCCと略されることが多いですね。現在、日本で製造販売されているのはクロミッド錠50㎎です。

最新の添付文書(2022年3月改定)によると、効能・効果は、

排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発

・乏精子症における精子形成の誘導

です。

しかし、2022年4月からの不妊治療の保険適用により、次の効能が追加となりました。

・生殖補助医療における調節卵巣刺激

「タイミング法」や「人工授精」の一般不妊治療、そして「体外受精」や「顕微授精」といった生殖補助医療で使用しても保険でカバーされるようになりました。

ただ、1日最大用量は100㎎まで(初回は50㎎)、かつ投与日数も5日間という限定がつきましたので注意が必要です。

では、作用を見てみましょう。

クロミフェンの作用機序

気になる臨床成績は次のとおりです(添付文書より)。

排卵率:60~90%

    第1度無月経:56.3%

    第2度無月経: 5.9%

    無排卵周期症」75.0%

妊娠率:20%程度

 

※薬剤を使用する際は、添付文書や厚労省のホームページ等で関連する最新情報を確認してください。

※服薬される際は、処方医や薬剤師の指示に従ってください。

 

★キコの願い★

\子どもを持ちたいという方々が安心して有効で安全な不妊治療を受けることができ、赤ちゃんが訪れますように/