タバコと赤ちゃん、あなたならどっちを選びますか?
こんにちは!日曜薬剤のキコです。
今日は喫煙と不妊について論文を用いて考えてみました。
結論からすると、タバコを吸っても妊娠はするといういことです。なので、愛煙家だった方、妊娠をあきらめることあはりません。
ただし、論文の結果からすると、妊娠しにくい傾向にはあるようですので、禁煙を考えているならば、今こそチャンスかもしれませんね。
この日本のデータだと、妊娠するまでの時間が長くかかっていることがわかります。喫煙で妊娠しづらい、という影響がありそうですね。
このアメリカのデータを見てみると、1周期(1回の生理のサイクル)で妊娠する確率は喫煙していると10%も低く、妊娠に1年以上かかってしまう=つまり不妊症といわれる確率が3.4倍とのこと。
喫煙により卵巣機能が低下している可能性もありますね。
不妊が気になったら早めに産婦人科医に相談するのが良いと思います。
そして禁煙できるならば禁煙を。ただ、喫煙していた過去の自分を責めないであげてくださいね。
そして大事なことは、喫煙で避妊はできない、ということも、これらのデータからわかると思いますので、「妊娠はまだ!」という方はくれぐれも適切な避妊を忘れずに。
★キコの願い★
\子どもを持ちたいという方々が安心して有効で安全な不妊治療を受けることができ、赤ちゃんが訪れますように/
何年で不妊症って言われるの?
こんにちは。日曜薬剤師のキコです。
ご存知の方は多いとは思いますが、改めて不妊症の定義についてです。
答えは「1年」ですね。
”挙児を希望して1年経過しても児を得られない場合”と教科書に記されております。(出典:生殖医療の必須知識2020)
でも、1年も悩まず受診することは可能です。気になったら早めにお近くのクリニック・病院を訪ねてみてください。お子さんが欲しい場合、妊娠は1日でも早いにこしたことはありません。
2022年4月から不妊治療も保険適用になったので、受診しやすくなったと思います。実際、クリニック・病院も患者様が増えているようで、かつ患者様の若年化というお話も聞きます。早速、保険適用の効果が出てきているようですね。
そして、今回お伝えしたかったのは、女性だけが病院に行くのではなく、ぜひ、男性も病院に行って検査をしてほしい場合もある、ということです。
女性の場合は産婦人科へ、男性の場合は産婦人科で一緒に診て頂けることもありますし、泌尿器科(できれば生殖医療の専門医がいるところがおススメ!)で診てもらえます。
まずは早めの受診です。気になったら行動を♪
原因を知ることからはじまります。
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クロミッドってどんな薬?
こんばんは。日曜薬剤師のキコです。
今日は薬剤についてまとめてみました。みんなが知っているおなじみクロミッドです。
クロミッドは一般名はクロミフェンクエン酸塩でCCと略されることが多いですね。現在、日本で製造販売されているのはクロミッド錠50㎎です。
最新の添付文書(2022年3月改定)によると、効能・効果は、
です。
しかし、2022年4月からの不妊治療の保険適用により、次の効能が追加となりました。
・生殖補助医療における調節卵巣刺激
「タイミング法」や「人工授精」の一般不妊治療、そして「体外受精」や「顕微授精」といった生殖補助医療で使用しても保険でカバーされるようになりました。
ただ、1日最大用量は100㎎まで(初回は50㎎)、かつ投与日数も5日間という限定がつきましたので注意が必要です。
では、作用を見てみましょう。
気になる臨床成績は次のとおりです(添付文書より)。
排卵率:60~90%
第1度無月経:56.3%
第2度無月経: 5.9%
無排卵周期症」75.0%
妊娠率:20%程度
※薬剤を使用する際は、添付文書や厚労省のホームページ等で関連する最新情報を確認してください。
※服薬される際は、処方医や薬剤師の指示に従ってください。
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不妊治療の卵巣刺激で使われる薬剤4種
こんにちは。日曜薬剤師のキコです。
今回は「不妊治療で使われる薬剤」のなかの「①卵巣刺激で使われる薬剤」4種について整理してみました。
卵巣刺激という言葉には、一般不妊治療で使われる「排卵誘発」と生殖補助医療における「卵巣刺激」の2種がありますが、使用される薬剤は共通しているので、一緒にまとめました。
ただ排卵誘発と卵巣刺激は目的が異なるので使用する薬剤(併用薬含め)の種類や用法用量がプロトコールや状態によって変わってくるので、徐々に勉強して整理していきたいと思います。
それぞれの製剤に該当する製品(薬品)についても、徐々に整理していきたいと思います。
今回も専門用語(略語)がありましたので一覧にしました。英語名も併記したので少しビジーになってしまいました。この分野の論文を読むために、語彙力も蓄えていきたいと思います。
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不妊治療で使われる薬剤4種
こんにちは。日曜薬剤師のキコです。
今日は不妊治療で使われる薬剤を大きく4種類にわけて整理してみました。
2022年4月から不妊治療が保険適用になったので、治療に使われる薬剤にも効能効果が追加され薬価収載されました。
厚労省が発表した薬剤一覧の効能効果だけを見ても不妊治療の基礎知識がないと理解することは難しいですよね。
不妊治療には大きく分けて「一般不妊治療」と「生殖補助医療」がありますが、簡単にいうとステップしていく方法です。一般不妊治療は採卵はしませんが、生殖補助医療では採卵が伴います。それぞれ卵子を育てていくのですが、主にそのために薬剤が使われます。
今回は①卵巣刺激、②排卵抑制、③トリガー、④移植周期の黄体補充の4つに分類しました。
それぞれの薬剤については、続いてまとめていきたいと思います。
最後に、専門用語(略語)が多くてわかりにくいので一覧にしました。
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